あみ&たた バタバタ米国日記

医者夫婦で、夫たたは研究留学、妻あみは慣れない主婦業。いろんなことが起こる米国生活をつづります。

アメリカの感謝祭で食いだおれ

 11月の第4木曜日(今年は11/27)は感謝祭 Thanksgiving Dayでした。

開拓時代に作物が育たず飢えていた白人入植者がアメリカ先住民に助けてもらい、その恩返しに翌秋にパーティーを開いたのが起源とのことですが、先住民側から見るとその後の苦難の歴史の始まりでもあるわけで、若干複雑なようです。

 

今はもう少し一般的に、自然の恵みに感謝する・親戚が集まってごちそうを食べる、といったニュアンスの休日となっていて、木〜日の4連休のあいだは日本のお盆やお正月のように帰省ラッシュが起こるのだそうです。

 

この日の典型的なごちそうは

・七面鳥のオーブン焼き+グレービーソース・クランベリーソース

・stuffing:パンと七面鳥の臓物のグラタン的なもの

  (本来は七面鳥の腹に詰めて焼くらしいのですが、別立てバージョンも)*1

・マッシュポテト

・甘いお芋のオーブン焼き

・さやいんげんのキャセロール

・コーンブレッド

・アップルパイorパンプキンパイ

と、かなりのボリュームで、親戚総出でも食べきれないのが標準だとか。

 

ザ・メインディッシュの風格十分の七面鳥のオーブン焼きは、チキンの丸焼きが巨大化したようなこういうやつ↓で、焼く前の重量は4−14kg、オーブン時間2−8.5時間とスケールのでかい料理です。

f:id:amiko81:20141202231327j:plainHarry's Hofbrauより拝借)

 

この丸ごと七面鳥には生のと冷凍のとがありますが、冷凍のは解凍時間が5ポンド毎に24時間かかるそうで、標準的な12ポンド(≒6kg)サイズだと2日半も!!前から冷蔵庫で解凍する羽目に。何かと大変な料理です。

 

めんどくささゆえ、感謝祭にしか七面鳥を食べない家庭も多いらしく、この季節は七面鳥たちにとって受難の時です。

で、たまにしか作らない大がかりな料理なのでおばあちゃんの知恵袋が大活躍する日でもあって、知り合いのおばあちゃんは「娘にターキーの焼きかたを教えなくっちゃ」と腕まくりしていました。日本のおせち料理のように各家庭のレシピがあって、これがひと通り作れて一人前の主婦、となるのでしょうね。

 

勝手な印象ですが、バーベキューがお父さんの気合料理、ターキーがお母さんの気合料理、と位置づけられている気がします。

 

ダンナのラボのボス宅にお招きいただいて米国式感謝祭を堪能してきたのですが、2時に集合して延々8時まで食べ続けてました。ぷはー。

*1:米国農務省はstuffingの別立てを推奨しているようで、理由は詰めて焼くと肉の温度が十分に上がりきらず食中毒の恐れがあるから…だそうです、なるほど。Turkey Basics: Stuffing