医者が米国で妊婦になった【4】 初回診察+初回エコーの巻
いよいよきました8週! はじめての妊婦健診です。
今までは体調を崩すと自分の勤務先に受診していたので、はじめての病院で知らないお医者さんにかかること自体がけっこう久しぶり。ましてや初体験の妊婦健診。めっちゃ緊張します。
受付にたどりつく前からあわわわ
ひとりじゃ不安なのでダンナについてきてもらって、いざ病院へ。
事前にもらった書類に書いてあった建物に向かうと、…あれ? なんか想像してた雰囲気と違う。
日本の病院の外来だと、たいてい1・2階にあって、だだっ広い待合室を取り囲むように外来ブースのドアが並んでる、というスタイルが多いかと思います。
でも今日来たここは、オフィスビルの一角のような狭い廊下に静まった雰囲気。しかも5階。道まちがえた?ん?
指定された部屋のドアを開けると、ちっちゃな受付が。おお、ここで合ってたんだ。ひとまず第一関門クリアです(当方、夫婦そろって方向オンチでございます)。
手続きをすませて、順番が来るまで待ちます。周囲はお腹の大きい人たちばかり。うわーお、ほんとに産科にきちゃった。
順番きた、ドキドキ
順番が来て中に呼ばれると、まずはナースと対面。事前に記入しておいた問診票をみながら、膨大なチェックリストを埋めていく感じでいろいろと追加で聞かれて、血圧と体重を測って、ふたたび待合室へ。
次はいよいよ、ドクター。ほがらかな感じの、小柄な女医さんでした。
今まで大病もせずふだんから飲んでる薬もないフツーの妊婦ですが、妊娠前から子宮奇形があることが分かっていたので、あっけなくハイリスク妊婦扱いに。
米国では通常、妊娠初期と中期に1回ずつしかエコーをしないことが多いそうですが、約4週ごとに定期エコーを受けることになりました。たいてい問題ないんだけどね、と前置きをされつつも、”high risk doctors”との面談もセッティング。なにやら大げさなことになりましたが、結果として日本とそう変わらない健診環境になるのでこれはこれで大歓迎です。
こちらではエコーは産科の医師ではなく、放射線部の技師さんがやることが多いようです(日本のCTやMRIと同じように、医師がオーダーする→検査室に行って検査を受ける、という流れ)。患者が放射線部に電話して検査日を決めるシステムのようで、「この番号に電話して予約とってね」と言われました。電話ニガテ…
診察と頸がん検診のあと、先生は”おめでとう!”と言ってくれたけれど、まだ正常妊娠かどうか分からないのであいまいな笑顔を返せたのみでした。
というわけで、正常妊娠かどうかの判定は、翌日に予約がとれたエコーまで持ちこされたのでした。いやーん。
いざいざ! 初回エコー
翌日、エコーを受けにふたたび病院へ。前日とは違い、放射線部に向かいます。
日本だと技師さんの資格が異なるので、レントゲン・CT・MRIは放射線部へ、エコー・心電図は生理検査部で扱うことが多いと思いますが、こちらでは画像検査は一括して放射線部が扱うようです。
パンパンの膀胱をかかえて、経腹エコー。見えたぁぁああああ! ちゃんと子宮内にいました、なんか丸いのが。心拍もあります。これでやっと正常妊娠の確認ができました。妊反陽性から1ヶ月以上、長かったなぁ。よかったよかった。
排尿後、経膣エコーも済ませて、エコー写真をもらって、正式にプレパパ&プレママになれました。エコー写真をみて「うわぁ可愛い♡」となるかと思いきや、まだ楕円形のかたまりにしか見えない段階では、実感はわきませんでした。みんなそんなものなのかしら。
請求書はあとから送るからね(*´ω`*)
日本だと、外来受診や外来検査のあとは会計に行って、お支払いをすませて帰るので、その感覚で受付のひとに「あのー、お支払いは?」と聞いてみたところ・・・
「オゥ、請求書はあとからbig billが郵送されるのよ、今日はこのまま帰ってOK!」とのこと。ビッグな請求書がどれくらいビッグなのかハラハラしますね(;・∀・)
割と手厚い保険には入っているものの、ハイリスク妊婦なので通常よりさらにお高くなる見込みです。保険はどこまでカバーしてくれるかな? バッサリ切られたりしないかな? と心配しつつ、診察代を踏み倒したかのような罪悪感を抱きつつ、1セントも払わず病院を後にしたのでした。