あみ&たた バタバタ米国日記

医者夫婦で、夫たたは研究留学、妻あみは慣れない主婦業。いろんなことが起こる米国生活をつづります。

度量衡とグローバルスタンダード

  こちらに来て混乱したのが、度量衡です。

 
長さの単位は、センチメートルじゃなくて、インチ。
キロメートルじゃなくて、マイル。
 
車のナビに「あと1500フィートで右折です」と言われてもいまいち分からない。
速度制限35マイル/h、もピンと来ない。
 
しかも、12インチ=1フィート、3フィート=1ヤード、1760ヤード=1マイル。1760…??
 
10進法はどこー。せめて12進法にしてください…
 
この単位体系で「お兄さんは太郎くんの120ヤード先を時速0.8マイルで歩いています。太郎くんは時速1.2マイルで追いかけました。ふたりが出会うのは何分後でしょうか?」と問題を作ったら小学生は泣いちゃうなきっと。点P自身も自分の位置とかスピードとか混乱しそう。
 
 
そして、体積の単位は、リットルじゃなくて、ガロン。
 
ガソリンスタンドの値段表記が「3.88ドル/ガロン」などガロン単位なので、ちょこっと計算して…
1ガロン≒3.8Lなのでリットルあたり1ドル弱、おお安い。
 
これも期待を裏切らず、16液体オンスは1パイント、2パイントは1クォート、4クォートは1ガロン、と見事に規則性なし。
 
でも、スーパーに行くとこれはこれで生活に密着した単位なのかもなぁとも思います。
 
牛乳やオレンジジュースはガロンびん(≒3.8L)入りで、だいたい1週間で飲みきる量のようだし、生クリームは半パイントで1回分、アイスクリームはパイント紙缶(≒470mL)で、これは、1日分…?もしかしてひとり分??
 
そういえば、私が子どものころ、沖縄の紙パック牛乳は946mL入りでした。中途半端な数字なので不思議に思っていましたが、946mL=1クォートで、米軍統治時代にクォート単位の充填機を使っていた名残なんだそうです。長年の謎が解けてなんとなく安心。
 
これと、布地のヤード(ヤール)単位くらいが日本で今もほそぼそと生き残っているヤードポンド法のかけらでしょうか。
 
 
 
さらに、重量の単位はグラムじゃなくて、オンス。
キログラムじゃなくて、ポンド。
 
しかもオンスは重量オンスのほかに液体オンス(体積)があったり、英国と米国で違ったり、計るものによって微妙にズレたりとややこしいことややこしいこと。これ、発注ミスとか規格間違いで訴訟とか起こっているに違いない。
 
スーパーでは野菜やお肉がポンド単位の価格表示なことも多くて、いったいおいくら請求されるのかドキドキしながらレジに行くことに。
 
見た目と持った感じから重さを推測して、それに単位あたりの値段を掛けて、さらに円ドル換算して、とかやってるうちにものすごい誤差が出ちゃうので、最近ではあまり気にせず買いたい量をカゴに入れることにしました。レシート見てのけぞることもあるんですけどね。そうそう、こないだはさくらんぼ1袋12ドルでした。がーん。
 
 
こんなややこしい度量衡を早いとこやめちゃって、グローバルスタンダードのメートル法に切り替えたらいいのになぁ。ほかの場面ではグローバルスタンダード、グローバルスタンダードと声高に言いますのに。ぼそり。